仏たち展2
つれづれ展示の中に、右衛門四良(えもんしろう)という大工さんが造った像をまとめたセクションがありました。
どの像も朴訥としたシンプルな造形の佇まいです。大工でありながら芸術性を求めることを自らに禁じているよう、と解説にはありました。(正確な表現は忘れてしまったのですが、そのような趣旨のことが言われていました。)
確かにねぇ…大工さんだったらいくらでも凝り凝りな細かい装飾なども入れたりできそうですが。なんとなく「そこじゃないんだよなぁ」という心持ちだったのではと推察します。純粋に人々のために作りたかった、そこに自己顕示的な物が入り込んではいけないという思いがあったのではと想像しました。
展示品の中で、黒く煤けている像は民家の神棚に祀られていたものだそうです。あぁ昔は囲炉裏があったから…長い間、そこから人々を見守っていたのでしょう。
民間仏の場合、作者の分かるものがこれほど多く残っていることは珍しいそうです。多くの人に大事にされてきたんだなぁ、そうさせる何かがあったんだなぁと思います。
ポストカードの方が右衛門四良作の仏像たちです。
ここにも映っているのですが、垂直じゃなく斜めってる像がいくつかあるのですよ。
始めからなのか経年によるものか…それらの像が特にいいなぁと思いました。ありのままでイイじゃないと思うです。
スポンサーサイト
コメント